数週間たち俺はもうすぐ推薦試験を控えている
この間もたまに優ちゃんのとこに
顔を見に来ていたり
どっちかて言うと
俺が癒しを求めて来ていた
そんなある日
琉生と一緒に優ちゃんたちの教室に来て
優ちゃんの顔をムニムニして
癒されつつ話していれば
いつしか見た水瀬が話しかけてきた
俺じゃなくて、優ちゃんにだけど
なにやら再提出になった物があるらしく
勉強が苦手な優ちゃんは水瀬に頼み込んでいた
…タメと話すときってあんな感じなんだな
全てが気に入らなくて
「優ちゃん、俺が見てやろうか?」
そんなことを口走っていた
『先輩!あ、そういえば頭もいいんでしたよね!』
うんうん、そうなんだよ
俺って頭もいいんだよ
しょうがないから勉強見てやるかと思っていれば
『あ、でも大丈夫です!』
断られてしまった…
そのまま澪ちゃんに断りを入れ
先輩も勉強頑張ってください!と
水瀬の背中を押し教室から出ていく
「翔ー?生きてるー?」
「秋月せんぱーい?大丈夫ですか?」
「俺、振られた…?」
「振られたっちゃ振られたけど
ただ勉強教えてもらうだけでしょ?」
気にすることじゃないだろ?と言う琉生
いやいやいや、気にするだろ!!
「水瀬はわかんないですけど
少なくとも優は先輩の事好きなんで
心配しなくても大丈夫じゃないですか?」
「たぶんあの子のことなんで
受験控えてる先輩に迷惑かけたくなかっただけですよ」
フォローをしてくれる澪ちゃん
「澪ちゃんありがとう…琉生、お前いい子見つけたな!」
「あぁそうだね」
「…秋月先輩って案外ヘタレだったんですね」
「澪ちゃんまで俺への態度変わってきたよね…」
「そうですか?まぁカッコイイ彼氏できたので…!」
「澪…!」
「あーもう!!俺の前でイチャつくなよ!!」