『ハァ…ハァ…』



流石にここまで全力は疲れた

てか、荷物とか置いてきちゃった

30分くらいすれば流石に先輩もいないよね

しばらくここで待機しようと思っていれば

階段を駆け上がる音がする


やばい、先輩!?

急いで立ち上がりは走ろうとすれば

立ちふさがれる



『せっ』

「足早すぎかよ!」



荒い息遣い、走って追いかけてきたのだろう



「逃げんな」

『す、すみません、でも先輩が
話聞いてくれないんじゃないですか』

「悪かったって。つか俺も話あんだけど」

『あぁ…』



まぁここならそうそう人も来ないしいっか

もう一度壁つたいに座り込む

私の目の前にしゃがみこむ先輩


走ってきたからか

少しだけ汗の匂いが混じって先輩の匂いがする

って、私は変態か!!!?

顔が熱くなってきた



「まず!なんで最近すぐ逃げたりすんだ?
俺が距離感がどーのって言ったからか?」

『それももちろんあるますけど…
先輩ってイケメンで好きな子いっぱいいるんですよ
だから…なんか、私が仲良くしてていいのかな、とか』



色々思うことがあるんです。と言えば



「あー確かに仲良くしてたら目の敵にされるよな」



俺、イケメンだからさっ

頬杖をつきニッと笑う先輩



最近その笑顔を見るだけでドキドキする



「距離感って言ったのは撤回する。
俺がおまえといたいから、いい?」

『は、い』



友達としてってことだよね…?

あまり期待するのはよそう



「よし、じゃあこれからは
逃げたりしないで普通に話せよ?」

『努力します…』

「それから、…っ」

『?』

「いや、なんでもねーわ」

『そうですか…あ、あの話しかけて頂けたら
話しますけど、できれば私に近寄らないでください!!』

「は」

『心臓に悪いのでできれば本当にやめてください』

「ふ~ん?」



あ、悪い顔だ。なにを企んでいるんだ


頬に触れられくすぐったい

てかなにこれ、恥ずかしいんだけど…!



『へ』



急に頬が痛くなる

両頬を引っ張り笑っている先輩



「ぶっさw」

『ひどい!!ってかいたいんですけど…
わたしのかわいいましゅまろほっぺが』

「フハッ、自分で可愛いって言うのかよ!」

『誰も言ってくれないので自分で言うんです』

「はいはい、かわいいかわいい」

『馬鹿にしてますよね!?』



先輩の笑った顔につられ

私まで笑ってしまった