おやつの時間から夜中まで。
そう決まっている全寮制の学園を明るいうちから飛び出そうとしたのは,となりのクラスの赤口血夜くんだった。
彼は2年生になった半年前,突然告白をしてきたかと思ったら。
どこにいても直ぐ私を見つけ追ってくるようになった。
何が目的か分からなくて,いつも流していたのだけど……
「だからって……!!!! 自殺まで考えなくてもいいでしょ?!!」
可愛い顔が溶けて,もがいて灰になるなんて……
一体どこのホラー映画なの!!!
後ろから追い掛けて,今も大人しくなった血夜くんの襟をしっかりと掴む私には分かる。
血夜くんは,私だからぎりぎり追い付けたのであって。
景色も見えず,日も当たるわけすらないこの学園を,本気で飛び出そうとしていた。
ほら見てよ,出入り口監視役員のおばさん(推定200歳)も,今にも心臓を患ってしまいそうな顔で驚いてる。
「何度も習ってきたでしょ?! 今日は天気もいいのに,私達なんて30秒あれば上半身失くなっちゃうんだから……!! 私に振られ続けたからって,本気なの?!!」
そう決まっている全寮制の学園を明るいうちから飛び出そうとしたのは,となりのクラスの赤口血夜くんだった。
彼は2年生になった半年前,突然告白をしてきたかと思ったら。
どこにいても直ぐ私を見つけ追ってくるようになった。
何が目的か分からなくて,いつも流していたのだけど……
「だからって……!!!! 自殺まで考えなくてもいいでしょ?!!」
可愛い顔が溶けて,もがいて灰になるなんて……
一体どこのホラー映画なの!!!
後ろから追い掛けて,今も大人しくなった血夜くんの襟をしっかりと掴む私には分かる。
血夜くんは,私だからぎりぎり追い付けたのであって。
景色も見えず,日も当たるわけすらないこの学園を,本気で飛び出そうとしていた。
ほら見てよ,出入り口監視役員のおばさん(推定200歳)も,今にも心臓を患ってしまいそうな顔で驚いてる。
「何度も習ってきたでしょ?! 今日は天気もいいのに,私達なんて30秒あれば上半身失くなっちゃうんだから……!! 私に振られ続けたからって,本気なの?!!」