それからも引越し祝いという名のどんちゃん騒ぎは進み、


「海ちゃんは?好きな人とかいないのー?」


「え…」


恒さんの言葉に思わず固まってしまう。



「その感じおるやん。」


まさかの質問すぎて、思考回路が停止したままの私。



「…海、聞いてないんだけど…誰?」



彗の動揺した声に、ハッとする。


視線が刺さって痛い。



「い、いないよ!何言ってんの」


慌てて否定すると、彗は納得いかないような顔をしていた。














「じゃあねぇ〜!」


時刻は夜の12時、Stellaのメンバーは多忙で明日も早朝からお仕事らしくて、お開きになった。


彗以外、外に出て手を振る。