「宙さん!知ってる人いなくて、心細かったんです。」
なんか、会ったことない人ばかりの場所に、知ってる人が現れるとすごく安心する。
「ははっ、そんな顔してたから話に来ました」
へらって笑う宙さん。
さすがみんなの弟。気配りもできるし、可愛さマックスです。
てか、私、そんな不安そうにしてたんだ
「それに彗はあんな感じで捕まってるしね」
宙さんが苦笑いして見つめる先、嬉しそうに女の子って感じに笑うルナさんと、つられて微笑んでる彗。
嫌でも分かる、ルナさんの彗に対する好意。
並んで話してるのを見てるだけで映画のワンシーンみたいに絵になる2人に、心は沈むばかり。
「あはは、彗くんって本当天然で面白いよねぇ」
「バカにしてない?」
「違うよ、そういうところ可愛くて好きだよ?」