「じゃあ、ゲームセンターでパーッと遊びますか」
「お、いいね。私も行くの久々。嶋原も、恵口さんもいい?」
嶋原君と同じタイミングで頷くと、私達は昼食後、近くのゲームセンターに入った。
そこまで広くなく、少々古いが、この街唯一のゲームセンター。
あれしたい、と石黒さんが指を差したのはエアホッケーで、私は塩見君と、石黒さんは嶋原君とペアを組んでプレイする。
これが、嶋原君が絶妙なタイミングで円盤をマレットで弾き、こちらが中々ポイントを稼げない。
「嶋原、センスあるじゃん」
「そうかな」
石黒さんは嶋原君と何度もハイタッチを重ねる。
「俺、これ苦手なんだよなー」
「塩見君、頑張ろう」
……とは言ったものの、結果惨敗で、次は四人並んで、レースゲーム。
これも以外で、何と私が一位になったのは、皆も予想外だったらしく、感心された。