「とにかく大丈夫だから。ね?」


ちらっと見上げる。


「分かった。でも、家ついたら連絡しろよ。これ、俺のLINE。」


スマホの画面を向けられ早く追加しろというように左右に揺らす。


「う、うん。」


慌てて私もスマホを取りだしてQRコードを読み取った。


「じゃあ、絶対だからな。」


「うん!ありがとう、また月曜日ね!」


ばいばいと手を振って私は駅の中へと歩き出す。


ホームで電車を待っている間、表示されたLINEの友だち欄に片木くんの名前をみつけてなんだか不思議な感じがした。