歴史・時代
完
朧 月夜/著

- 作品番号
- 1699117
- 最終更新
- 2023/07/10
- 総文字数
- 53,943
- ページ数
- 112ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 2,091
- いいね数
- 11
「生きて……いる──」
──わしの時代は疾うに終わった。
悠仁采の──いや、橘 左近の言葉が、
ふと右京の脳裏をかすめた。
「少しだけ……分かった気が、致します……」
右京の表情にも、微かに笑みが戻りつつあった。
「あなた様は未だお若い……それを真に知り得るには、
沢山の時間と経験が必要でしょう。
が、切り開いていくのは、あなた様次第──」
その言葉に真摯な眼差しで頷いた右京を見て、
明心は彼の心の奥底に灯った美しい燈を感じた。
明心も又、大きく頷く。
──生かされるのではない。生きるのだ──。
二人で、そして次の世を──。
──わしの時代は疾うに終わった。
悠仁采の──いや、橘 左近の言葉が、
ふと右京の脳裏をかすめた。
「少しだけ……分かった気が、致します……」
右京の表情にも、微かに笑みが戻りつつあった。
「あなた様は未だお若い……それを真に知り得るには、
沢山の時間と経験が必要でしょう。
が、切り開いていくのは、あなた様次第──」
その言葉に真摯な眼差しで頷いた右京を見て、
明心は彼の心の奥底に灯った美しい燈を感じた。
明心も又、大きく頷く。
──生かされるのではない。生きるのだ──。
二人で、そして次の世を──。
- あらすじ
- 戦国──信長が世。その裏で蠢く闇を斬る、正義を背負った青年に訪れる永遠の別れ・・・。
後ほど続編の【壱】(完結済)【弐】(6/18より連載)が上がりますが、そちらはその『闇』である八雲の悪に走った原因と、彼の最期が描かれています。
時代に翻弄される三組の男女の想いの行く末、どうぞご堪能ください<(_ _)>
*背景色は(3作全て花の名が付くサブタイトルなので)『(熨斗目)花色』に致しました*