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ーーーーーー……




「……あ」



あそこにいるの……涼だ。廊下の向こう側からこちらへ歩いてくるのがはっきり見える。



ーーお願い、気づいて。



どんどん、どんどん、距離は近づいていって。



「ーーーっ」


ぱちっと、目が合った。



「ーーーっす」



……けど、

涼は私からふいっと視線を外して、隣にいた友達と話し出してしまった。


そのまま、すれ違う。



「……っ、」



ーー目すら、合わせてくれない……。


名前を呼ぶことも出来なかった。


呼ばせてくれなかった。


この前までだったら、ふわりと微笑んでくれていたのに。



なんで、そんな冷たい瞳をするの。


なんで、突き放すの。





胸が軋むように傷んで、苦しい。