「3年も付き合った彼氏ともうすぐ結婚するって人に言われると、説得力あるね…。」


由里も定食の焼き魚をほぐしながらしみじみと言った。


「ちょっと!呑気なこと言ってないで、ちゃんと考えなよ?自分の将来。」


「うーん…。」


煮えきらない返事をした由里に、結衣は鋭い一言を突きつけた。


「もしかして、居候の彼をまだ引きずってるの?」


「う…」


由里が思わず箸を止めると、結衣は、はぁとタメ息をついた。


「急にいなくなった居候の彼なんか、もう忘れなさいよ。イケメンで若い子だったんでしょ?もう彼女もできて、よろしくやってるわよ。」


「別に…引きずってるわけでは…」


「そう?それならいいんだけどね。」