私は転がったペンを手に取ると、新しいページの真ん中に文字を殴った。 ───千崎くんが好き 「……は、言わない」 更に文字を付け足す。 ───千崎くんが好き、は捨てる。 私の恋は、捨てれる。 このノートに書かれたことは、私が頑張った結晶なんだ。 だから、最後までやり遂げないと、ここまで頑張った意味がない。 私の優先順位は、ずっと千崎くんだ。