「これですよこれ、今莉真に言わなきゃいけないことは。二十四歳おめでと!」
「わぁ、ありがとう!」
茜が後ろ手に隠していたプレゼントの包みを差し出し、私は感激して受け取った。高校の頃からの友達である彼女とは、毎年ちょっとしたプレゼントを贈り合っているのだが、やっぱりその気持ちが一番嬉しい。
私たちのやり取りを見て、ゴンさんが目を丸くしている。
「降旗、誕生日なのか!? なんだよ、言えよ~」
「言いましたよ、去年も」
あなたが覚えてくれないだけでしょうが。と、じとっとした視線を返したものの、別にお祝いしてほしいわけではないし、もちろん怒ってなどいない。
「そうだっけか」と、とぼけて笑うゴンさんは、上機嫌で明るく声をあげる。
「よし。じゃあ、仕事終わったら皆で飯食いに行くか!」
「やったー。俺、イタリアンがいいっす」
「お前のリクエストに応えてどうする」
無邪気な遠野くんにツッコんだ後、彼は私たちにも「予定開けとけよ」と声をかけ、遠野くんと一緒に二階にある事務所へと向かっていく。
茜も乗り気で了解した。アットホームなこの職場では、職種の垣根を越えて繋がりができていて、親睦会みたいなものはわりと頻繁に行われているのだ。
「わぁ、ありがとう!」
茜が後ろ手に隠していたプレゼントの包みを差し出し、私は感激して受け取った。高校の頃からの友達である彼女とは、毎年ちょっとしたプレゼントを贈り合っているのだが、やっぱりその気持ちが一番嬉しい。
私たちのやり取りを見て、ゴンさんが目を丸くしている。
「降旗、誕生日なのか!? なんだよ、言えよ~」
「言いましたよ、去年も」
あなたが覚えてくれないだけでしょうが。と、じとっとした視線を返したものの、別にお祝いしてほしいわけではないし、もちろん怒ってなどいない。
「そうだっけか」と、とぼけて笑うゴンさんは、上機嫌で明るく声をあげる。
「よし。じゃあ、仕事終わったら皆で飯食いに行くか!」
「やったー。俺、イタリアンがいいっす」
「お前のリクエストに応えてどうする」
無邪気な遠野くんにツッコんだ後、彼は私たちにも「予定開けとけよ」と声をかけ、遠野くんと一緒に二階にある事務所へと向かっていく。
茜も乗り気で了解した。アットホームなこの職場では、職種の垣根を越えて繋がりができていて、親睦会みたいなものはわりと頻繁に行われているのだ。