「座っててねぇ」



「はい!」



遠慮なくテーブル席に着く。



キッチンで動き回るちえさんを、前手伝おうとして「お客さんなんだから」と断られた以来、礼儀だと思って何も言わないでいる。



「それにしても玲於、朱那ちゃん来るの知ってるのに急用って何!」