「柊夏くんは好きな人いないの?」



そんな質問をなげかけたとき、ちょうど赤信号で車が止まった。



考えるような顔になった柊夏くんは、目を軽くつぶると、意地悪く私に笑いかけた。



「…いる」



「…っ、そっか!」



なんで。