「へーよかったじゃん。でも、玲於くんって部活忙しいんじゃなかった?」



「今日はオフなんだって!だからかなぁ〜」



口笛でも吹きそうなくらい浮かれている私を、花音が恨めしそうに見ている。



「…いいなぁ、すぐ会える距離で」



花音は、幼なじみと付き合っているけれどサッカーで他県に行ってしまって、会いたくても会える距離に居ない。



花音は物理的に、私は事情的に、2人とも彼氏はいつも遠かった。