玲於side



いつも思う。



なんで大切なものはひとつじゃないんだろう。



俺は今日年上彼女の朱那とデートの予定だった。



「……なんで柊兄ちゃんがいんの」



彼女を迎えにバ先に行ったら紛れもない自分の兄の姿があった。