焦点の合わない寝ぼけた目で緩く笑う。



「……おはよう、たのしかったよ」



なんて言うから抱きしめたくなってしまうんだよ。



可愛い。



素直に認めたくなくて、どうして俺はこんなにも朱那が好きなんだろうと憐れむ。



無謀だと笑えばいい。



最低な兄貴だと罵ればいい。