遠く離れた彼氏が倒れたって聞いたら私は多分たってもいられない。



さらに知らない女の人からの電話。



不安に不安を重ねられてるようなもので。



「うん、ごめんいってくる」



私は今にも走り出しそうな花音の手首に、自分が今の今まで付けていたブレスレットをはめた。