「晴也がたおれたって」



力なく笑う花音に、胸が苦しいくらい締め付けられる。



「知らん女から電話きた」



「……!?」



「まあ学部が同じ人とかでしょ、どうでもいいけど。会いに行かなきゃいけないお見舞いってさすがに行くべきだよね?」