☆王子様side☆ * * * 俺、護丞(ごじょう) 麗(れい)は今、数学の授業中を受けている。 「ここはテストに出るからな」 念押ししてくれている先生のありがたみ。 俺は優等生顔で微笑みながら、スルー。 あれは! 窓の外で上空で光るものを見つけ、3-Aの教室を飛び出した。 子供の頃から手入れを怠らなかったミルクティー色の髪。 振り乱しながら、階段を駆け上がる。