「聖夜の妹はまだ7歳じゃが、大きくなったら手伝うことがあるかもしれんと思って、作っておいて正解じゃったよ」


おじいちゃんはふわふわのひげをなでながら微笑んでいた。


「ワシがこんなことを言える立場ではないが、恋雪ちゃん、聖夜をサポートしてやってほしい」

「わたしが足を引っ張ってしまわないか不安ですけど…。…がんばります!」


プリントを届けにきただけなのに、なんだかものすごく責任重大なことを任されることになってしまった。


でも、好きな人が困っている。

だったら、力になりたい。


「ねぇ、冬野くん。サンタさんの仕事をお手伝いするのはいいんだけど、…もちろん夜にプレゼントを配るんだよね?」

「そうだよ。白井さんだって、朝起きたらプレゼントが置いてあったでしょ?」

「うん、そうなんだけど…」