ミナ「斗亜、ごめんね。」 斗亜「ミナ」 体がフワッと浮いて斗亜の方へ身を預けた。 抱きしめられて、斗亜の存在を感じるのがこれで最後だ。 そんなことを思ったミナは力強く、斗亜に抱きついた。 ミナ「斗亜…斗亜」 ミナは、斗亜が私の存在を認めてくれた。 斗亜が私を私でいさせてくれた。 それを確かめるように、涙は見ぬふりをして何度も斗亜の名を呼んだ。 斗亜「ミナ、ありがとう。 必ず、会えるからまた。」