ホテルに戻った2人はベットの上でもたれかかって、手の届く場にお菓子やらジュースやらを置きコメディ映画を部屋の壁についてある大きなテレビ画面で再生した。
 


一緒に笑って

一緒に驚いて

また一緒に笑った。



ミナ「大丈夫なの?!犯人!」

斗亜「あははっ笑」  


ミナ「やばいよ!」

斗亜「そっちには…あっはは。笑」

ミナ「ふふ。笑」



次はホラー。



斗亜「再生するよ」

ミナ「…うん」


始まって何分経っただろう。

ずっと、緊張感のある空気。

ミナはベットの上で正座したまま動けなかった。


テレビには静まった部屋が写っていて、主人公の女性が振り返ると

ミナ「ぎゃーー」

斗亜「うわっ!」

ミナが思わずリモコンでテレビの電源を切った。


斗亜「やめよう」

ミナ「うん、やめよう」   

向かい合って、正座でそう互いに誓った。