僕はその返事を聞いて、カラミティに来た時の出来事を話す。

ここにはアーサーやティム以外の人もいるから話せることは限られてくるけど、少しでもアーサーたちと話したいんだ。

アーサーとティムと色々と話してると、周りからアーサーやティムのことを悪く言う声が聞こえてきて、僕は口を閉ざす。

「気にするな。いつものことだからな……俺らは、気にしていない。大丈夫だ」

「……本当に？僕には、その言葉は自分に言い聞かせてるだけに聞こえるけど……」

僕がそう言うと、2人は何も言わなくなってしまった。

「そこにいるのは、ルーチェくんじゃないか」

聞き覚えのある声が聞こえてきて、僕は声がした方を見る。そこにいたのは、レオンさんだった。レオンさんは、片手に杖を持っている。

「レオンさん！？どうして、ここに……？」

「校長先生とクロードに頼まれて、サプライズでルーチェくんたちのチームに参加することになった。ルーチェくんは大魔導師の資格は持っているけど、任務に行くのは初めてでしょ？ルーチェくんだけだと、不安だからって……だから、冒険者である俺も同行することになったんだ」

「そうだったんですね……あれ？レオンさんって、冒険者だったんですか！？」