「……すごい……」

僕が呟くと、レオンさんは僕の方を向く。

「さぁ、早く調合したくて仕方がないって顔をしているルーチェくん。早速、調合してみようか」

レオンさんの言葉に、僕は「はい！」と返事をした。既に用意されてた材料を使って、僕はレシピを見ながらゆっくりと調合をする。

慣れないけど、調合するのが楽しいと思ってる自分がいる。

「……うん。初めてとは思えないくらい、上手く出来ているね」

僕が作った魔法薬を見つめて、レオンさんは微笑んだ。

「そうだ。魔法薬は、武器の強化するのにも使えるんだよ」

「そうなんですか？」

僕が問いかけると、レオンさんは説明をしてくれる。

武器には、技の威力を最大限まで引き上げる「魔法石」という石が付いてるらしくて、それに魔法薬をかけることで、効果が付与される。武器を軽くしたり、耐久力を上げたり、攻撃力を上げたりと色々できるらしい。

1つの武器に、1つの効果しか付与できないみたいだけど。

「魔法薬の効果によって、付与される効果は違う。その一覧を作ったから、色々と試してみるといい」

そう言って、レオンさんは1枚の紙を僕に差し出した。それを、僕は受け取る。

「レオンさん、僕……もっと、色んな魔法薬を調合してみたいです」

僕の言葉に、レオンさんは「ルーチェくんなら、そう言うと思った」と微笑んだ。