そこにいたのは、八咫烏といずなの混ざったような、一言で言えば神鳥とも呼べそうな姿をした八咫烏?がいる。

『はい。八咫烏です。これが、私の本来の姿です』

「……そっか……」

「そうだ。クロードくん」

僕と八咫烏で話してると、今度はルカさんの声が耳に届いた。

「確か、クロードくんも世界平和を目指してるんだったよね?そのために、大魔王になりたい……んだっけ?」

ルカさんの言葉に、僕はルカさんの方を見る。

「大魔王の座は譲れないけど……1つ提案があってさ……僕の側近にならない?」

ルカさんの言葉に、父様は「え?」と驚いた声を出した。

「ずっと、似た考えの側近が欲しいなって思ってて……あ、ずっと僕のそばにいる必要はないよ?僕が呼んだ時だけ来てくれれば……それに、嫌ならいいんだ」

「……俺に務まるのなら……なりたい、です」

父様の言葉に、ルカさんは「決まりだ」と嬉しそうに笑った。