父様以外の皆は、驚いた様子で僕を見つめる。そんな中、僕の魔法を避けてたルシフェルさんは口を開いた。

「君……そんなに魔法を撃ってたら、魔力尽きるよ?」

2人が部屋を出てったのを確認してから、僕は攻撃魔法を撃つのを止める。

「大丈夫ですよ。その辺は……それで、ルシフェルさんに色々と聞きたいんですけど……僕らの秘密を知っていますよね?」

僕の問いかけに、ルシフェルさんは「知っているけど、それがどうかした?」と不敵に笑った。

「エリカさんとカナタさんに……いや、前世の僕の親に、僕のことを教えたのも、前世で使ってた言語で書かれた手紙を渡したのも、ビオラさんに呪具を渡したのも、全部ルシフェルさんでしょう?」

「そうだね」

「……どうして、そんなことをしたんです?」

「だって、その方が面白いじゃん?俺、仲間割れをしてるところとか、仲間同士で傷つけ合ってるのとかを見るのが好きなんだ」

ルシフェルさんは、笑顔を崩すことなく、淡々と僕の質問に答えてくれる。

それを聞いて、ティムは「……悪趣味じゃん……」と呟いた。

「……ははは。そうだ……君たちは、破壊神の復活を止めようとしてるんだよね?……出来るなら、止めてみなよ」

ルシフェルさんは、そう言って武器を構える。

それを見て、僕らもそれぞれ武器を構えた。