『居場所なら、私といずなで探ります』

「……なら、その間に色々と話し合いながら各自出来ることをしようか」

「僕、簡単な魔法だけでもいいから使えるようになりたい」

クラル様の言葉に、ルカさんは「魔法を使える剣術士か。かっこいいな」と微笑んだ。

「いいなぁ……俺、魔力がないから魔法が使えないんだよな」

クラル様を、羨ましそうにアーサーは見つめる。それを見たティムは、苦笑する。

「……あの、私にも魔法を教えてください」

「俺は、剣術を習いたい!」

皆は、それぞれやりたいことを言った。僕も「僕は、もっと色んな魔法を使えるようになりたいな」と言う。

「……僕、大賢者の称号持ってるけど、教えようか?」

ルカさんの言葉に、レオンさんは「え?大賢者!?」と驚いた顔をした。

「うん。得意を伸ばそうと魔法ばっか極めてたら、いつの間にか大賢者になってたんだ」

「……そうなんですね……俺も大賢者の称号があるし、どっちかがルーチェを見て、どっちかがクラルくんとエリカさんに魔法を教えたら効率がいい……ティムくんは、どうする?他にも、魔法を教えるよ?」

レオンさんの言葉に、ティムは「もう少し、解呪の笛を使いこなせるようにしたいです」と返す。