「……遅かったから、来ちゃった」

そう言いながら部屋に入ってきたのは、紫みがかった黒髪に、紫色の瞳の男性。

「ルシフェル!どうして、ここに来た?」

「どうしてって……たまたま、近くに寄ったから?それだけ」

そう言って、男性ーールシフェルさんは不敵に笑う。

「……ねぇ、ルシフェル。破壊神の復活を企んで……ビオラを利用して……一体何が目的なんだ?」

「あれ、バレた?」

「バレた?じゃない。答えてよ。僕は、質問してんの」

「……お前に話すことなんてない。知る必要はない。知ってどうする?」

「それは、僕が決めることだ」

「分かってるよ?俺を止めるつもりなんだろ?無駄だよ。こっちには、君の子……ヴィオレット、だっけ?がいるんだ。君たちは、見て分かったでしょ?ビオラは、今は君たちとは敵なんだ。俺と戦うということは、ビオラとも戦うことになる」

「……」

ルシフェルさんの言葉に、ルカさんは黙り込んだ。

「あはは、自分の子を傷付けることが出来ないってか?……何がともあれ、俺は破壊神を復活させる。止めれるものなら、止めてみな。じゃあ、俺はそろそろ行く」

それだけ言って、ルシフェルさんは部屋を出てく。それを見たルカさんは、椅子に座った。