「……そういや、あいつ……魔力も武器もないって言ってたよな?どうやって、取り戻すんだ?」

「そこなんだよね。光……じゃなくて、ルーチェ。何か良い方法とかある?」

「え?あ、えっと……」

この2人、適応早過ぎない……?僕の、気のせいか?……うん。気のせいだよね。ここは、いずなが作り出した世界だし……。

「……魔力を元に戻すには、自然に回復するのを待つか、魔法薬で回復させるかの方法があるんだ……けど、今回は魔法薬の方にしようかなって思ってる……材料があれば、だけど」

「材料?何が必要なんだ?」

旭の問いかけに、僕は魔力回復薬の材料を2人に伝える。

「……ゲームの中でしか聞いたことないな……」

旭は、そう言って何かを考え込んだ。沈黙が訪れて、その沈黙を破るように和夢は「あのさ」と声を出す。

「……この世界って、試練のために作られた世界、らしいじゃん?だったら、あるんじゃない?どこかに」

「試練のために作られた……ね」

僕が呟くと、旭は「どうして、そんなことが言えるんだ?」と首を傾げた。

「試練のために作られたこの世界に、試練をクリアするためのものがない方がおかしいって言いたいのかな?」

僕の言葉に、和夢は「そういうこと」と頷く。