「大丈夫です。アーサーとティムは強いので」

アーサーとティムは冒険者育成学校を辞めてから、レオンさんと一緒に暮らすようになってから、驚くほどのスピードで強くなった。

2人の方を向きながら微笑むと、アーサーのお父さんは「……分かった……」と渋々といった感じで頷く。

「アレン、行くよ」

アーサーのお父さんの言葉に、アレンさんは少し不安そうな顔で「うん……」と頷くと動き出した。

「……」

2人の様子を少しだけ見つめた後、僕は再びモンスターの方を向く。

そして、僕は杖を構えてモンスターに向かって攻撃魔法を放った。



「やっとか……」

モンスターが村から逃げてくのを見て、アーサーは剣を鞘に収めた後その場に座り込む。

「アーサー、お疲れ様」

手に持ってた杖を背負って、僕はアーサーに近づいた。

「2人とも、かっこよかったよ!それと、怪我はしてない?」

ティムが近づいてきて、僕は「大丈夫だよ」とティムに微笑む。アーサーも「大丈夫だ!」と答えた。

僕らの答えを聞いて、ティムは「良かった……」と安心したように微笑む。

「ティム、その笛……」

アーサーは、ティムが片手に持ってる白い笛に視線を移しながら話しかけた。