「時間は有限。時間を大切にしろ。」

そう言われたあの日。

私はずっと気づいた。でも、知らないことにした。


私はパパだと呼ぶ前からずっと問いかけていた。

でも、君はいつも決まってこう言う。

「いつか、言うから。言うときは必ず来るから。」

そう切なく、まるで何かを想うかのように‥

私はそれを見つめて、そう願ってしまう。

君はきっとひとりきりで苦しんでいたと。

神様。どうかお願いです。

あの人の雨が弱くなりますように。

私は質問しまくる。

でも、決定的な質問はしなかった。

ある日、パパは私に聞いた。

「本当は気づいてるでしょ???でも、どうして、知らないふりを???」

「は????知らないから質問しまくってるんでしょ???」

君の口から聞きたい。

「会おう。」

そう言って、会う約束をした。