お互い座って、顔を見ながら話した。

「賭けは私の負けだね。」

パパは私に聞いた。

「いつ負けだと認めた??」

私は静かにパパの瞳を見つめながら言った。

「賭けを提案したときから。私は人を信じなかった。
否、信じることをやめた。
簡単に裏切るのだから。でもね、最後に信じてみたいって思ったの。君だったら、きっと私を変えてくれるって思ったんだ。」

パパは私に見て、そっと笑った。

「パパ。こんな私を救ってくれてありがとう。」

パパは笑って大きくうなずいた。