「なにすんのよ、この酔っ払い!」
 新米パテシエールの宮岡アンナは就職活動のために参加したパーティで、財閥御曹司ジェイダンにむりやり唇を奪われてしまった! 

「なんて勝手な男なの…!」
 自分勝手で強引なジェイダンのもうアプローチに手を焼くアンナ。困惑といら立ちを募らせながらも、次第に惹かれていく自分の心を自覚し始める。

「恋なんて二度としないって誓ったじゃない…」
 アンナには誰にも言えない≪秘密≫があり、そのせいでかつて大切に思っていた相手に深く傷つけられた記憶があった。アンナの心に近づきたいジェイダンは嫉妬や勘違いしながらもアンナの過去に迫っていく。

「本当に君しかいないんだよ、アンナ」
 アンナの心の傷を前に、自分の問題とも向き合うジェイダン。ふたりは思いを確かめ合うが、アンナの≪秘密≫がふたりの間に立ちはだかって…。憔悴したアンナは事故にあってしまう。

「焦がれているよ、ずっと前から君に…」
 ジェイダンとアンナを思う仲間たちの働きによって、アンナは無事に目を覚ます。ようやく腰を落ち着けてアンナの焼いたお菓子を口にしたジェイダン。そのとき、この出会いがまるで初めからこうなるように画策されていたかのような運命を感じ、ふたりはその甘い愛に浸るのだった。

 甘い焼き菓子が縁を結ぶちょっと不思議でスウィートな溺愛じれキュンラブストーリー。

 現在は「アルファポリス」で公開しています。
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/68456106/618884555/episode/8448216