五人以上のメンバーと顧問さえ確保すれば部活動として登録でき、さらに兼部も可能であるため、毎年新しい部活が増えている。



「茶道部、写真部、放送部……このへんはわかるけど、ディベート部とかオカルト部とかはちょっと珍しいね。おお、占い研究部なんてのもある。面白そうじゃん」


「意外だな、占いなんて信じるのか」


「ううん全然信じないよ。一番許せないのは血液型占いだね。……佑馬を見てみなよ、明るくておおらかなはずのO型なのに、一ミリもその要素見当たらないじゃん」


「否定はしないがそこそこ失礼だな」


「まあ、真面目で几帳面な私がA型なのは当たってるけど」


「結局信じてるじゃないか」



 あれでもないこれでもない……と部活の活動内容を吟味して言っていた莉桜は、やがて顔を上げて、とても良い笑顔を浮かべた。

 その笑顔で何となく察した。



「私、文芸部の見学したいなあ」


「……そう言うような気がしたよ」