「私…転校して来たばかりで…
友達も少ないんです。
声掛けるタイミング、
逃がしちゃったみたいで。」
「そうなんだ。」
「よ、良かったら…
お友達になりませんか?」
女の子は頬を赤らめ、
緊張気味にそう言った。
「いいけど…。」
「ありがとうございます。
よろしくお願いします。」
彼女の名前は片岡華恋と言った。
まだ敬語が抜けない
緊張気味の細い声は、
俺を惚れさせた。