○お化け屋敷の入り口。チケット拝見の場所。
スタッフのお姉さん「フリーパス見せていただきますね?」
二人がチケットを見せて、カーテンの中の暗い道に入る所で、航太が穂香の手をさりげなく握ってくる。
穂香は一瞬、航太の顔を見上げるが、すぐに視線を落として手を握り返す。
穂香「お化け屋敷っなんか怖いね……?」
航太「別に……」
穂香(手を握りたいとか言ってたのに、いざとなると塩対応?
男の子って何を考えてるかわかんない……)
そんな事を思いながらカーテンを二人でくぐった。
(お化け屋敷の入り口。チケット拝見の場所。終了。)
○お化け屋敷の中。
お化け屋敷の中は薄暗くて、学校をモチーフに作られていて、廊下を歩く二人。
音楽室の無人で聞こえてくるピアノ。
理科室の動くガイコツ。
機械仕掛けで動いているお化けよりも、穂香が怖いのは暗い室内。
穂香「ちょっと怖いな……」
航太「………」
航太に話しかけても何も返事がない。
ただ握っている手がギユッと力が入っているのが、穂香にも伝わってくる。
ギーッ
バタンッ
正面に見えるトイレの前を二人が通りがかると、トイレの個室の扉が自動で開いた。
穂香「きゃっ!!中に誰かいるっ!!」
思わず航太の背中に隠れるように、腕にしがみつく穂香に対して、航太は真っ直ぐ前を見つめたまま、うわ言のように呟いていた。
航太「大丈夫……大丈夫……」
スタッフのお姉さん「フリーパス見せていただきますね?」
二人がチケットを見せて、カーテンの中の暗い道に入る所で、航太が穂香の手をさりげなく握ってくる。
穂香は一瞬、航太の顔を見上げるが、すぐに視線を落として手を握り返す。
穂香「お化け屋敷っなんか怖いね……?」
航太「別に……」
穂香(手を握りたいとか言ってたのに、いざとなると塩対応?
男の子って何を考えてるかわかんない……)
そんな事を思いながらカーテンを二人でくぐった。
(お化け屋敷の入り口。チケット拝見の場所。終了。)
○お化け屋敷の中。
お化け屋敷の中は薄暗くて、学校をモチーフに作られていて、廊下を歩く二人。
音楽室の無人で聞こえてくるピアノ。
理科室の動くガイコツ。
機械仕掛けで動いているお化けよりも、穂香が怖いのは暗い室内。
穂香「ちょっと怖いな……」
航太「………」
航太に話しかけても何も返事がない。
ただ握っている手がギユッと力が入っているのが、穂香にも伝わってくる。
ギーッ
バタンッ
正面に見えるトイレの前を二人が通りがかると、トイレの個室の扉が自動で開いた。
穂香「きゃっ!!中に誰かいるっ!!」
思わず航太の背中に隠れるように、腕にしがみつく穂香に対して、航太は真っ直ぐ前を見つめたまま、うわ言のように呟いていた。
航太「大丈夫……大丈夫……」