「私なんかにキスされても、気持ち悪いだけでしょう・・・?」

私は俯いてそう答えた。

その瞬間、その男の人が私の顎に手を当てて、顔を上に向けさせた。

「え、あの・・・んっ!」

男の人が私の口にキスをした。

そして、顔を離して私にこう聞いた。


「お前、名前は?」


私は呆然としたままなんとか答えた。