「だよね~」


蓮先輩は、私の1つ上の3年生。

生徒みんなから好かれていて、とっても優し

い。

それに生徒会長だから、先生達からの信頼も

厚い。



そんな光のような存在の蓮先輩に、私は密か

に片思いをしている。

でも、こんな地味な影のような私なんて、相

手にされるわけがない。



「ね、ちょ、聞いて!大ニュース!!」

クラスの1人の女子が、慌てて教室に駆け込

んできた。


「結愛先輩が、蓮先輩に、今日の放課後告る

って!」