やっぱり、結愛先輩は優しいなぁ…。


本当に、私って最低だ。

蓮先輩に告白する時、少しだけ成功しなけれ

ばいいのに、なんて考えてしまったから。


結愛先輩を見るのが、何だか気まずい。

もう、今日は部活を早退しよう。



「あ、あの、結愛先輩」

「ん~?」

「早退しても、いいですか?」

多分OKしてくれるだろうと思い、足を後ろに

1歩下げた。


「あ、深月ちゃん。ちょっと待って」

「はい…?」