龍虎、第2章へ…/その1
界隈の声


目覚めた少女①:ねえ、聞いた?赤い狂犬、リンチされたリベンジ果たしたらしいよ!

目覚めた少女②:うん…。大河原の本郷麻衣って子にさ、狂犬が西咲学院に呼び出して数十人で囲んだ中、土下座させたってね。本郷さんはその場で、指の骨を一本折られてさ、それで許してもらったみたいで…。その後、改めて頭下げて南玉に復帰させてくれるように懇願したってよ。合田総長は南玉連合の総意に諮るって答えたとか…

目覚めた少女③:じゃあ、もう仲直りしたからって、これからは仲間として、また一緒に南玉でやってくのかな…

目覚めた少女②:わかんないけど、南玉はいっぱい人がいなくなっちゃったから、必死なんじゃない?噂じゃ、その時本郷さんはレッドドッグスも一緒に戻す希望も出したってことだしさ

目覚めた少女①:そうだよね。今回の敵はキャビネットに結集して、すごい数に膨らんだようだし、岩本真樹子さんの元には連日キャビネットの問い合わせが殺到してるらしいもん。私達もチーム作って応募してみない?

目覚めた少女②:私はできれば赤い狂犬と一緒になりたいから、南玉連合がいいかな…

目覚めた少女③:でも南玉連合って、新規加入の条件が厳しいんでしょ?

目覚めた少女①:今後は変わるよ。こういう情勢になったんだもん。結構、条件ゆるくすんじゃない?でもさ、私はあの本郷が戻るんならやだわ

一同:さあ、どっちにするか…


...


目覚めた少女④:ねー、いよいよ南玉の新体制が発足するってね。火の玉川原で引き分けだった本郷麻衣と滝が丘の横田さんが、今度は同じ組織内で競い合うって噂だけど、本当かな?

目覚めた少女⑤:そうそう、なんでも赤い狂犬に骨折らせる代わりに、本郷はドッグス連れて南玉にカムバックしたいって言ったらしいよね。ねえ、薫は横田さんと友達だしなんか聞いてるでしょ。どうなの、その辺?

薫:うーん、この前、駅でおけいと偶然会ったからチラッと聞いたんだけど、まだわからないって…。近々、南玉の会議が開かれて、そこで大体決まるんじゃかなって

目覚めた少女④:薫…、私達この際、南玉に入りたいんだけど、横田さんに口利きしてもらえないかしら…

薫:でも、おけいはまだ加入したばかりで1年だしね…。どうかな…

目覚めた少女⑤:でもこれも噂だけど、今回は横田さんが南玉連合の壊滅危機を救ったってことで、リーダーの一人に抜擢されるかもしれないってことよ

目覚めた少女⑤:凄いよねー。私たちの周りじゃあ、横田さんみたいな普通の子がリーダーに就くんなら、是非南玉に入りたいって声で溢れてるわ。今のうちに申し出ないと、定員オーバーになっちゃうよ。それとなく打診しといてよ、薫

薫:まあ、今度会ったら、一応は言っとくけど…

目覚めた少女④&⑤:わー!よろしく~





『麻衣ロード、そのイカレた軌跡⑦/斯くして果実たちは迷宮へ…、危険色の進路決す!』  ー完ー


引続き、『麻衣ロード、そのイカレた軌跡⑧』の連載を開始します!