絶叫、そして契り/その8
麻衣



「やめろ‼手は出すな、このバカヤロー!」

荒子さんが物凄い勢いで怒鳴ってる

「はあ…、しかしコイツ…」

「…五條先輩、今度余計な口出ししたら外に出してください」

「了解した。…みんな、ここは荒子に任せるんだ。いいな!」

「はい…」

なんか統率力が凄いわ、この学校…


...


「…本郷よう、反省の気持ちがなくて頭下げられてもだ、はい、わかりましたとは言えないだろーが!」

「その通りですが…。しかし、私にはこれしか口に出して言えません。反省してますとは絶対に言えません!」

「…」

さあ、赤い狂犬はどう出る…


...


「…そう言うことなら、先へ進めよう。初めにはっきり言っとく。私への監禁や暴行を訴訟沙汰にするつもりはない。つまり、私への償いは、お前の行動で示してもらう。さて…、私はお前に骨を折られた。言うまでもなく激痛に苛まれて、今も不自由を強いられてる。それに相応する償いとなればだ、同じ思いはお前にしてもらわないとな。どうだ…、その覚悟あるか?」

「…お答えする前に、それがクリアとなれば、私を許してくれるんですか?」

「ああ、すべて水に流す」

「すべて許してくれるんであれば、ここでそれを済ませた後、改めて私を南玉連合に加入させてもらえますか?」

「何…!」

私はすでに立ち上がっていたので、みんなの顔は見渡せた

荒子さん以外、目ん玉が飛び出しそうなくらい、たまげているようだったよ