絶叫、そして契り/その7
麻衣


「本郷さん…、俺は西咲をシメてる合田荒子の後見役で、3年の五條って者だ。今日は一部始終を立ち会わせてもらう。…本田から君の当校訪問の用件は聞いたが、改めて直に確認させてもらおう。今日は何の用で来たんだ?」

「はい…。先日、合田総長を監禁して、イスに縛り付けた状態で私が金属バットを打ち込み、左足を骨折させてしまいました。本日は、そのケジメを付させていただくために伺った次第です」

「外には送迎の車一台、運転している人間と他に2人がついてきてると聞いてるが、全員女性かな?」

「はい…」

「それ以外には君達側の人間はいない。間違いないな?」

「間違いありません」

「よし。じゃあ、荒子…、進めてくれ」

...


「はい、先輩。よろしくお願いします。…本郷、よく来たな。わざわざ来てもらって悪いが、ここは狭くて暑いんでな。用はさっさと済ませたい。…早速お前の言うケジメ、どう付けんのか、見せてもらおうか」

「…まずはお詫びです」

私はその場でしゃがみ、正座して、荒子さんを見上げた

そして頭を深く下げ、土下座を晒したよ

「先日は、卑劣な手段を用い、暴行をしでかしました。申し訳ありませんでした。深くお詫び申し上げます。ついては、私の行為を刑事告発されるお考えでしたら、それで私は処罰を受けます。もし、それをせず、当事者間で決着できるのであれば、ここでそのケジメをつけます」

「…」

私は頭を下げたままの状態で、一気に大きな声でそう述べた


...


「…本郷、その前にまず聞くぞ。性根入れて答えろよ」

「はい」

「今、お前は先日の所業を私に謝罪したが、反省の弁はなかった。私に対して詫びたということは、あの日のお前の行為を、お前は反省してるんだな?」

「…あのような卑劣極まりない手段で暴行し、ケガを負わせたことについては深く謝罪させてもらいますが、やったことは後悔してません。やり過ぎだったことは認めても、私の行った行為を反省をしてるとは言えません」

「なんだとー!テメー、ふざけんなよ!」

「何て野郎だ、貴様ー!!」

数人が一斉にブチ切れ、周りを取り囲んでいた一人が髪の毛を掴んで、私は床から立ち上がらされた