ヴィアベルの白い頰が、うっすらと赤らんでいる。
 その様子は珍しく、ペリウィンクルは何とも言えないムズムズとした気分になった。

「ヴィアベルも私が恥ずかしいと思うこと言ってきたんだから、言うべきだと思う」

「……おまえに裸を見られるのは恥ずかしいと思う」

 渋っていた割に、ヴィアベルはあっさりと白状した。
 だが、その答えはペリウィンクルにはつまらないものだったらしい。
 不満そうに唇を尖らせた彼女は、再びペンチを手に取りながらワイヤークラフトに戻る。

「妖精の姿の時は素っ裸じゃない」

「素っ裸? 違うな。あれはあれで、服を着ているのだ」

「ふぅん」