小さい頃からふくよかな体格で、学校生活はほとんどいい思い出がない。
この体型の事で、男子女子共にからかわれたり、精神的ないじめを受けたり、、、。
女子に至っては普段仲良くしていても裏で悪口を言われることも多かった。
友達との会話に入っていった時も、自分に話題が振られた時も、自分が話す言葉よりも周りや相手にどう思われてるか気にして全く楽しめなかった。
だんだんと相手の顔色を伺ったり、話してる内容に聞き耳を自然とたててしまう癖がついた。
仲良くしていても裏があるんじゃないか?
本当は私と話すのが嫌なんじゃないか?
そんなトラウマで男子はもちろん、女子と話すのも緊張するようになった。
上手く笑えなくなり、愛想笑いが多くなった気がする。
だからこそ!!
社会人となり教員としての高校生活は新しい自分になって精一杯楽しむ気持ちで足を踏み入れた。
残念ながら、一番変えたかった体型はあんまり変わらなかったが、、、、。
今年からこの星藍高校で私「斉藤 加奈|《さいとう かな》」は楽しい教員生活を送ることを誓います!!
今日先生見習いとなるのは私の他にもう2人いると聞かされていた。
朝の職員ミーティングまで待機していてと言われた相談室で待っていると、すでに2人は到着していて仲良さげに会話していた。
(気まずっ、、、)
と思いながらも一応挨拶するのが社会人!
「お、おはようございます!」
「、、、おはよう」
「おはようございます、随分時間ギリギリなんですね。余裕がある方は羨ましいです〜」
(えっ、、、)
「私たちなんて30分前には着いてたのにね〜巧斗くんvv」
にこやかに挨拶した後に盛大な嫌味を言ってきたのは「一ノ瀬 舞|《いちのせ まい》」
スレンダーな体型に派手すぎない明るめのスーツ、二重のぱっちり目、ウェーブロングが良く似合う女性だ。
「ギリギリって、10分なんだから誤差だと思いますよ。」
控えめに挨拶をしてきたのは「佐伯
巧斗|《さえき たくと》」
小柄だがほどよく筋肉がついていると思われる肩幅、紺色系統のスーツが良く似合い、少し癖のある黒髪に年齢よりも若く見える顔、二重の大きな目な男性だ。
「え〜、巧斗くんってば優しい〜」
一ノ瀬さんは机に頬杖つきながら佐伯さんも見つめる、おのずと上目遣いになるよう計算されたかのようなタイミングと角度だ。
その見事な仕草に立ったまま感心していると佐伯さんに椅子に座るよう促された。
指定された時間までどうやって暇を潰そうか考えていると、一ノ瀬さんが話しかけてきた。
「ねぇねぇ、あなた斉藤さんでしょ?赴任表に書いてあったと思ったんだけど?」
「は、はいっ!斉藤加奈です、今日から新任としてお世話になります!」
「、、、。」
「、、、(笑)」
「あ、あの??」
「そういう挨拶は本番ですると思うんだけど?(笑)」
「(ぎゃー恥ずかしい//)そうですよね!つい、、、」
「私は一ノ瀬舞、名前呼びの方が好きだから舞って呼んでねvvvさっきは意地悪なこと言ってごめんなさい」
「いえ、大丈夫です。よろしくお願いします舞さん、私も加奈って呼んでください。」
「よろしくね、加奈ちゃん!こっちの男性は佐伯巧斗だよ」
「佐伯巧斗です、よろしく」
「よろしくお願いします佐伯さん。」
「、、、巧斗でいい。」
「えっ?」
「名前呼びの方が、いい」
「はい!よろしくお願いします巧斗さん」
舞さんと巧斗さんは同じ大学で知り合いになったらしい、この星藍高校の場所があいまいで早めに出てきたら駅で鉢合わせしたらしい。
お互いの事を色々と話していると相談室のドアがノックされ、校長先生が入ってきた。
私たちが話しているのを確認すると、「仲良くなって何よりです」とニコニコしていたが私は何ともいたたまれない気持ちになったのはここだけの秘密だ。
「みなさん初めまして、私がこの星藍高校の校長の石橋 煉瓦|《いしばし れんが》です。これから職員ミーティングがあるのでそこでみやさんの事を他の先生に紹介後、全校集会で生徒のみなさんに紹介します。その後は時間になったら授業に出る。そんな感じになります。初日はこんな感じですね、よろしくお願いします。」
『はい。よろしくお願いします!!』
「という訳で、本日から一緒に生徒たちの高校生活をより良くするためにお手伝いしていただく新しい先生を紹介します。左から音楽担当の一ノ瀬舞先生、数学担当の佐伯巧斗先生、保健室で勤務される斉藤加奈先生です。詳しい自己紹介は全校集会でになるのでここでは名前のみをお伝えします。みなさんよろしくお願いしますね」
『よろしくお願いします!!』
私たちの挨拶に他の先生はそれぞれ「よろしく〜」「がんばれよ〜」などと色んな方向から声をかけて頂けた。
ミーティングが終わるとすぐに全校集会のため体育館への移動が始まった。
生徒たちより一足先に体育館で待っていると、ガヤガヤと話しながら生徒たちが次々と並び始まった。
お友達と話している子、眠そうな子、ぼーっとしている子、見慣れない私たちがいるのが気になるのかチラチラ見ながらヒソヒソ話が聞こえてくるようだ。
全校集会が始まり、体育館のステージ上の椅子に座り、校長先生の話の流れで一人一人呼ばれ、緊張の自己紹介が始まった。
「みなさん初めまして、本日からこの星藍高校の音楽教師として赴任になりました一ノ瀬舞です。楽しい授業に出来るよう頑張ります!!よろしくお願いします!」
パチパチパチ、、、、
「初めまして、本日から星藍高校で数学教師としてお世話になります佐伯巧斗です。よろしくお願いします、、、。」
パチパチパチ、、、、
「は、初めまして!えっと、、、本日から保健室での勤務になりました斉藤加奈です!みなさん保健室に用事のある時は声をかけてくれると嬉しいです、、、。よ、よろしくお願いします!!!」
パチパチパチ、、、、
それぞれの挨拶を終えると、さすがに舞さんと巧斗さんの人気が分かる。
紹介が終わり椅子に座ってても目線で追う人もいるし、女生徒にいたっては巧斗さんが会場に目を向けた瞬間に笑顔で手を振っている人もたくさんいた、、、、。
(すごいな、もう生徒の気持ちを掴んでいるのかな?ミーハーな子もいると思うけど、、、)
なんにしても私の仕事は保健室で生徒のみんなの健康管理をすること、、、今日からがんばるぞー!!!
この体型の事で、男子女子共にからかわれたり、精神的ないじめを受けたり、、、。
女子に至っては普段仲良くしていても裏で悪口を言われることも多かった。
友達との会話に入っていった時も、自分に話題が振られた時も、自分が話す言葉よりも周りや相手にどう思われてるか気にして全く楽しめなかった。
だんだんと相手の顔色を伺ったり、話してる内容に聞き耳を自然とたててしまう癖がついた。
仲良くしていても裏があるんじゃないか?
本当は私と話すのが嫌なんじゃないか?
そんなトラウマで男子はもちろん、女子と話すのも緊張するようになった。
上手く笑えなくなり、愛想笑いが多くなった気がする。
だからこそ!!
社会人となり教員としての高校生活は新しい自分になって精一杯楽しむ気持ちで足を踏み入れた。
残念ながら、一番変えたかった体型はあんまり変わらなかったが、、、、。
今年からこの星藍高校で私「斉藤 加奈|《さいとう かな》」は楽しい教員生活を送ることを誓います!!
今日先生見習いとなるのは私の他にもう2人いると聞かされていた。
朝の職員ミーティングまで待機していてと言われた相談室で待っていると、すでに2人は到着していて仲良さげに会話していた。
(気まずっ、、、)
と思いながらも一応挨拶するのが社会人!
「お、おはようございます!」
「、、、おはよう」
「おはようございます、随分時間ギリギリなんですね。余裕がある方は羨ましいです〜」
(えっ、、、)
「私たちなんて30分前には着いてたのにね〜巧斗くんvv」
にこやかに挨拶した後に盛大な嫌味を言ってきたのは「一ノ瀬 舞|《いちのせ まい》」
スレンダーな体型に派手すぎない明るめのスーツ、二重のぱっちり目、ウェーブロングが良く似合う女性だ。
「ギリギリって、10分なんだから誤差だと思いますよ。」
控えめに挨拶をしてきたのは「佐伯
巧斗|《さえき たくと》」
小柄だがほどよく筋肉がついていると思われる肩幅、紺色系統のスーツが良く似合い、少し癖のある黒髪に年齢よりも若く見える顔、二重の大きな目な男性だ。
「え〜、巧斗くんってば優しい〜」
一ノ瀬さんは机に頬杖つきながら佐伯さんも見つめる、おのずと上目遣いになるよう計算されたかのようなタイミングと角度だ。
その見事な仕草に立ったまま感心していると佐伯さんに椅子に座るよう促された。
指定された時間までどうやって暇を潰そうか考えていると、一ノ瀬さんが話しかけてきた。
「ねぇねぇ、あなた斉藤さんでしょ?赴任表に書いてあったと思ったんだけど?」
「は、はいっ!斉藤加奈です、今日から新任としてお世話になります!」
「、、、。」
「、、、(笑)」
「あ、あの??」
「そういう挨拶は本番ですると思うんだけど?(笑)」
「(ぎゃー恥ずかしい//)そうですよね!つい、、、」
「私は一ノ瀬舞、名前呼びの方が好きだから舞って呼んでねvvvさっきは意地悪なこと言ってごめんなさい」
「いえ、大丈夫です。よろしくお願いします舞さん、私も加奈って呼んでください。」
「よろしくね、加奈ちゃん!こっちの男性は佐伯巧斗だよ」
「佐伯巧斗です、よろしく」
「よろしくお願いします佐伯さん。」
「、、、巧斗でいい。」
「えっ?」
「名前呼びの方が、いい」
「はい!よろしくお願いします巧斗さん」
舞さんと巧斗さんは同じ大学で知り合いになったらしい、この星藍高校の場所があいまいで早めに出てきたら駅で鉢合わせしたらしい。
お互いの事を色々と話していると相談室のドアがノックされ、校長先生が入ってきた。
私たちが話しているのを確認すると、「仲良くなって何よりです」とニコニコしていたが私は何ともいたたまれない気持ちになったのはここだけの秘密だ。
「みなさん初めまして、私がこの星藍高校の校長の石橋 煉瓦|《いしばし れんが》です。これから職員ミーティングがあるのでそこでみやさんの事を他の先生に紹介後、全校集会で生徒のみなさんに紹介します。その後は時間になったら授業に出る。そんな感じになります。初日はこんな感じですね、よろしくお願いします。」
『はい。よろしくお願いします!!』
「という訳で、本日から一緒に生徒たちの高校生活をより良くするためにお手伝いしていただく新しい先生を紹介します。左から音楽担当の一ノ瀬舞先生、数学担当の佐伯巧斗先生、保健室で勤務される斉藤加奈先生です。詳しい自己紹介は全校集会でになるのでここでは名前のみをお伝えします。みなさんよろしくお願いしますね」
『よろしくお願いします!!』
私たちの挨拶に他の先生はそれぞれ「よろしく〜」「がんばれよ〜」などと色んな方向から声をかけて頂けた。
ミーティングが終わるとすぐに全校集会のため体育館への移動が始まった。
生徒たちより一足先に体育館で待っていると、ガヤガヤと話しながら生徒たちが次々と並び始まった。
お友達と話している子、眠そうな子、ぼーっとしている子、見慣れない私たちがいるのが気になるのかチラチラ見ながらヒソヒソ話が聞こえてくるようだ。
全校集会が始まり、体育館のステージ上の椅子に座り、校長先生の話の流れで一人一人呼ばれ、緊張の自己紹介が始まった。
「みなさん初めまして、本日からこの星藍高校の音楽教師として赴任になりました一ノ瀬舞です。楽しい授業に出来るよう頑張ります!!よろしくお願いします!」
パチパチパチ、、、、
「初めまして、本日から星藍高校で数学教師としてお世話になります佐伯巧斗です。よろしくお願いします、、、。」
パチパチパチ、、、、
「は、初めまして!えっと、、、本日から保健室での勤務になりました斉藤加奈です!みなさん保健室に用事のある時は声をかけてくれると嬉しいです、、、。よ、よろしくお願いします!!!」
パチパチパチ、、、、
それぞれの挨拶を終えると、さすがに舞さんと巧斗さんの人気が分かる。
紹介が終わり椅子に座ってても目線で追う人もいるし、女生徒にいたっては巧斗さんが会場に目を向けた瞬間に笑顔で手を振っている人もたくさんいた、、、、。
(すごいな、もう生徒の気持ちを掴んでいるのかな?ミーハーな子もいると思うけど、、、)
なんにしても私の仕事は保健室で生徒のみんなの健康管理をすること、、、今日からがんばるぞー!!!