しばらくして、理人の部屋の押し入れから血がたくさん付いた衣服と、実花の体操服、シャーペンなどが出てきた。

「よっしゃ〜!」

思わず大声を出す龍牙。

「シー!」

やっている事は不法侵入なので、理人の家族にバレたら厄介だ。

「龍牙さん、さっさと行くよ」

星はそう言うと足早に理人の家を出た。

「ちょっと待てよ、星~!」

両手いっぱいに証拠と思われるものを持ち、龍牙は星を追いかける。

「カナ~!」

星と龍牙はカナと理人がいる、殺人現場にやってきた。

「どう?白状した?」

「全然」

カナは苦笑いを浮かべる。