『だって髪の毛を染めて、ピアスもしているし、何よりたくさん彼女がいるじゃないか…』

理人の言葉に、実花は笑う。

『理人君、あたし、別れたって言ったりゅう君を信じてるんだぁ。
理人君も彼女、作りなよ』

『…ああ、うん、まぁ考えとくよ』

『彼女が出来たら報告してね!
あ、りゅうくーん』

龍牙を見つけて、実花は嬉しそうに駆け寄る。
仲つむまじい2人に理人は苛立つ。


‐「僕なら森村さんを幸せに出来た…」

理人はいつまでも、1人部屋の中で俯いたままだった…。