理人の父親・寿人(ひさと)は事業に失敗して、自暴自棄になり、覚せい剤を使用していた…。

寿人の妻・理名(りな)はそんな寿人に愛想を尽かし、家を出て行った。

寿人の母・ヨシエは責任を感じ、自殺した。

そんな家庭の中で育った理人は、学校にいる時が幸せだった。

実花とは高校で出会った。

実花は名前の通り、花のように可愛い女の子で、理人は実花を好きになったが友だち止まり。

そんな中、ノーマークだった龍牙が実花と付き合ってしまう…。


‐『森村さん、谷川(たにがわ)君は止めた方がいいんじゃない?』

『どうして?』

理人の言葉に、実花はキョトンとしている。