「よし!
もう一度、理人さんの家に行って実花のジャージがないか家の中を見よう!」

元気よく星が言う。

「そんなすんなり見せてくれる?」

「無理じゃないか…?」

カナと龍牙が苦笑いを浮かべる。

2人が言った通り、

「帰ってくれ!」

龍牙が一緒に来た事で、理人は強めに言って3人を外に追い出した。

「ほらな」

龍牙は肩をすくめる。

「龍牙さんが『実花のジャージを返してくれ』って暴走するからでしょ」

星とカナはあきれている。

「…実花?」

星は理人の家の前に立っている実花に声を掛ける。

「どうしたの?」

実花と聞き、見えないのにキョロキョロしている龍牙。

『あたしここ、嫌い…』

実花はそう言うと、消えた…。