「でも体操服はさすがにやばいよ…。
盗んだ犯人は見つかったんですか?」

星の言葉に龍牙は顔を曇らせる。

「見つからなかったけど、俺も実花も犯人は坂下だと思っていたんだ…」

「なんで?」

「坂下は実花が好きだったし、好きなヤツの持ち物を持っていたい気持ち、なんとなくわかるから…」


‐『りゅう君、あたし、理人君に嫌われているのかな…?』

悲しげに実花は龍牙に言った。

『友だちだと思ってたのに…。
なんであんな事をするんだろう…。
ちょっと軽蔑する』

遠くで友だちと話をしている理人を、実花は睨んでいた…。